インターナショナル・プログラムの設計から導入まで

貴社では新たな市場でビジネスを展開する、買収により世界での存在感を増す、または既存の海外オペレーションを統合する等の計画が進行中かもしれません。インターナショナル・プログラムを導入することを決めたなら、次のステップはプログラムを設計し導入することです。保険会社、ブローカーや保険代理店と協働し、貴社のビジネス目標を達成するためのプログラムを設計することになりますが、具体的にどのようなステップを踏む必要があるのでしょうか。

プログラム設計

グローバルに活動する保険会社およびブローカーは、インターナショナル・プログラムを設計する上で重要な役割を果たします。インターナショナル・プログラムの世界への入り口となるのはブローカーや保険代理店であることが多いため、この分野での経験豊富なパートナーを選択することは重要です。貴社のインターナショナル・プログラムの枠組みが決まったところでブローカーや保険代理店がその枠組みを市場に持っていきます。ここからは、保険会社からのアドバイスを受けつつ保険料率および最終的な条件の交渉が始まります。インターナショナル・プログラムを提供している保険会社と直接プログラムを設計する場合、または設計上のアドバイスが欲しい場合も、グローバルに活動する保険会社は必要なサポートを提供できます。

リスク評価

保険会社、ブローカーや保険代理店と貴社のエクスポージャーを特定・定量化し、支払限度額を定義し、免責金額要件を評価・設定することに加え、必須の補償を確実に手配する必要があります。

業務内容および貴社特有のリスクプロファイル次第では、1つまたは複数の保険グループと協力し、保険グループが所有する世界各地の保険会社および認可を駆使してプログラムを組み立てることになります。貴社の保険ニーズに対応するため複数の保険会社が必要な場合、そのうちの一社を「主要保険会社」と位置づけし、その子会社やパートナーからなるグローバル・ネットワークを活用して合意した支払限度額までの証券を発行し、他の保険会社が再保険を提供します。

導入支援

保険会社が決まると、事務手続き、保険料支払、証券発行などのプロセスを保険会社が支援します。ローカル証券を導入するには、その契約内容などについて詳細情報が必要になります。現地のコンプライアンス要件を満たすために特定の情報が必要になる場合もあります。

導入が完了した時点で、現地保険会社の担当者に関する詳細な情報に加え、リスクレビュー、契約内容の変更、保険金支払請求通知から保険金支払い方法までのすべてについて合意したプロセスが整備されていることになります。

信頼関係の構築

保険会社は貴社のリスクを詳しく理解し、強固な信頼関係を構築することにより積極的な情報交換を行いたいと思っており、対面でのミーティングはそのための良い方法と言えます。これはプログラムの提案段階、つまり貴社のリスクに対する保険会社の興味、および貴社のニーズに対する柔軟性を判断する時から始まります。信頼関係は、プログラム導入時、サービスの提供、リスク・エンジニアリング、および支払請求時の対応などに影響を及ぼします。

継続的なプログラム管理 ‐ テクノロジーの活用

テクノロジーは インターナショナル・プログラムの管理の様相を一変させました。洗練されたプラットフォームは、コミュニケーション、文書化、事務、およびプログラムに関連した業務を一カ所で行うための手段を提供します。

 

保険金支払

保険金を請求する際、迅速かつ確実な支払を期待するのであれば、保険金支払請求プロセスを理解する必要があります。保険金支払い後もサポートおよび将来のリスクを低減するためのアドバイスを提供してくれる保険会社を選択することが重要です。

契約更新

インターナショナル・プログラムは、断続的な商取引関係というよりは継続的パートナーシップであると言えます。補償が規制に抵触しないよう、また貴社のリスクプロファイルに適した補償を提供できるよう、保険会社は常に現地市場の要件をモニタリングしています。貴社のビジネスも変化するため、変化がエクスポージャーに及ぼす影響に応じてプログラムを調整する必要があります。契約更新のための話し合いは日常的なコミュニケーションから始まり、契約更新日のかなり前から本格的に開始すべきです。

コミュニケーションが鍵

保険会社との効果的なパートナーシップの核となるのはコミュニケーションです。コミュニケーションの経路がクリアであればあるほど、継続的にプログラムを改善するのが容易になります。その結果、ビジネスの場所を問わず貴社のニーズに合ったプログラムおよび必要とされる水準のサービスを確実に利用することができるようになります。インターナショナル・プログラムを提供する保険会社のなかには、数十年に渡り同じ顧客に補償を提供している会社もあります。そのような長期的関係を維持するにはギブアンドテイクの要素が求められ、成功例は必ずオープンかつ率直なコミュニケーションという土台の上に築かれています。例えば、インターナショナル・プログラムの円滑な運営には、各国の保険証券についての一貫性のあるコミュニケーションが必須です。

貴社のグローバル戦略がどのようなものであれ、またビジネスが次にいつどこに向かうとしても、一貫性のある補償を確保することは安心につながります。

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