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サステナビリティ(持続可能性)の視点を通して

新型コロナウイルス感染症の大流行は、気候変動や持続可能性に関連する課題と比べて「一過性」と認識されていますが、すでに私達の生活に広く影響を与えています。そのため、持続可能性に対して長期的な影響が予想されており、その度合いは想像を越えるものです。では、持続可能性とはどのような意味でしょうか。また、このトピックに関して、個人と企業は何を考慮すべきでしょうか?

個人にとっての持続可能性の意味

私が個人的に情熱を持って取り組んでいる持続可能性は、環境の安全と、健康と安心の2つになります。

  • 特定の環境懸念への対処

環境には多くの課題があります。私は南アフリカ東海岸の農場で育ちました。いつも手つかずの大自然に夢中でした。若い頃は屋外で長時間過ごしましたが、今も自然の神秘を楽しむために優先的に時間を割いています。そして、主な懸念対象は森林と緑地ですが、アジアに来て以来、別の環境問題により緊密に関わるようになりました。それは、水の安全保障です。

多くの人々は、いつでも清潔な淡水を利用できることを当然のことと考えがちです。しかし、一般の人が認識するよりも、これははるかに大きな問題を抱えています。世界の多くの国では、すでに需給問題が深刻になっています。水へのアクセスだけではなく、水質にも大きな課題があります。UN-Water(国連水関連機関調整委員会)によると、水温の上昇が水質に影響を与え、水質汚染リスクが高まり、食糧生産に影響が及びます。これに水消費、水処理、廃棄慣習の悪化が組み合わさると、さまざまな影響が生じる可能性があります。さらに身体の健康やメンタルヘルスにも影響があり、病気、怪我、経済的損失、住民の強制立ち退きなどにつながることも考慮しなければなりません。

エコシステムと世界が相互につながっていることを考えると、この問題に関する意識を高めるためにさらにできることが沢山あります。水の安全保障に関するさまざまなフォーラムに参加するだけでなく、私は「水に対する意識」の擁護者であるミナ・グリ#RunningDryキャンペーン支援にも関わってきました。このキャンペーンは、市民に水の節約を呼びかけ、水の消費方法を変革するために開始されたものです。ミナが水問題を支援するために世界各地で実施している素晴らしい取り組み「100 marathons in 100 days(100日間100回マラソン)」の一環として、香港のイベントに参加できたことは幸運でした。この問題は、過去の世界経済フォーラムでも世界が直面する最大のリスクとして認識されてきました。私達全員がこの問題に変化をもたらすことができます。

  • 健康と安全の高め方

マクロ環境の観点から持続可能性を考えるだけではなく、持続可能性の個人的な側面も考慮すべきです。個人的には、「自分自身であるかのように資源を擁護する」という言葉に共感します。新型コロナ大流行の影響により、メンタルヘルスと健康、安全に対する懸念が高まっています。スイス・リーの調査によると、米国人の45%が新型コロナ流行前よりも自分のメンタルヘルスに不安を抱いています。

自分自身であるかのように資源を擁護する。
ジョナサン・レイク, コーポレート・ソリューションズ アジア太平洋地域 最高経営責任者

この困難な時期もその後も、自分の心のバランスを保つことが重要だと考えています。私が実際に実行して有効だった方法の1つは、運動して気持ちをすっきりさせることです。これは、健全な精神状態を保ち、ストレスを解消するのに役立ちます。幸福を高める方法はたくさんあります。私の考えでは、自分自身が幸福になる方法を見つけ出して、定期的に実践することが重要です。

企業の視点へのギアの切り替え

アジア太平洋地域全体で、私達はますます多くの政府持続可能性とカーボンニュートラルに取り組むようになっています。中国が2060年までにカーボンニュートラルを目指すと表明した一方、オーストラリア、日本、マレーシア、ニュージーランド、韓国などの国では2050年をカーボンニュートラル目標に設定しています。こうした規制の変化に伴い、カーボンニュートラルへの移行をどのように達成できるか、企業はより多くのアドバイスを求めています。

企業は、カーボンニュートラル宣言を「明確に表明」し始めています。例えば、マレーシアのペトロナスは、2050年までに排出実質ゼロを目指す一方、中国国営石油企業のPetroChina、Sinopec、中国海洋石油集団(CNOOC)は、ゼロエミッション技術への再投資を発表し、2050年までに排出実質ゼロを表明しています。以上の動向は、再生可能なグリーンエネルギーへの移行だけではなく、再生可能エネルギーソリューションへの新たな需要と関心を示唆しています。

まず、短期的なコスト面のメリットに注目するよりも、持続可能性に向けて長期的な視点を採択するようにします。さらに、規制当局が気候リスクアプローチを決定するまで待つのではなく、先回りしたアプローチを取って、物理的なリスク評価を実施して、事業への潜在的な長期的リスクを把握する方法を探ります。その手始めとして、スイス・リー・インスティテュートのシグマ・エクスプローラは、変化するリスク状況とアジア太平洋地域および世界全体の自然災害の影響を30年の期間で視覚的に表示します。

カーボンニュートラルを目指す企業と再生可能エネルギーに移行するエネルギー関連企業は、移行に伴う経済計画や事業計画の他、社内の能力を査定することができます。社内のノウハウを評価する際には、プロセスの主導に適切なスキル、知識、経験を有する人材がいるかを判断する必要があります。社内に人材がいない場合、協力に最適なパートナーを選択することが非常に重要になります。特定されたギャップを埋め、風力/太陽光発電所の管理に不可欠なノウハウを提供できるパートナーを選択すべきです。

最後の考慮事項

個人的または個人の観点で持続可能性を検討する場合、偏見に囚われず、自分が果たすことができる役割と実行できる行動を客観的に特定します。自分が役割を果たそうする理由以外に、自分自身の持続可能性にも注目してください。自分を幸せにする要因を把握し、健全な考え方を機能させ、それの維持に必要な「バランス」を保ちます。

企業は、長期的な視点を採択するようにしてください。パートナーの選択「基準」を定義して、持続可能性に向けた取り組みに関連する意思決定に十分な準備をして、十分な情報を得られるようにします。

要するに、持続可能性とは極めて広範なトピックです。自分と会社の視点からの意味を把握し、力を入れて取り組む分野と変化をもたらすことができる分野に注目します。

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